これからの季節にぴったりなシャツが届きました。
手前から
allinone
SMOCK GROWTH shirts-houndstooth ¥22,000- (tax in ¥24,200-)
#ハウンドトゥース
another 20th century
Bio Koch SS shirts - Linen Check ¥19,000- (tax in ¥20,900-)
#チェック
another 20th century
Walter's Corn-Venti linen ¥21,000- (tax in ¥23,100-)
#ブラック
another 20th century
Walter's Corn-Venti linen ¥21,000- (tax in ¥23,100-)
#ブラック
-ANOTHER 20TH CENTURY-
20世紀という時代が終わってもう十数年、
人類にとっては激動の世紀(じだい)だったと言える。
文明の上でも大きな躍進を遂げ、人類は月にまで到着した。
今ここにある「ファッション」というもののほとんどがそこから生まれたといっても
過言じゃない。その計り知れないパワーをそのままにレプリカでもない、
ヴィンテージでもない、もう一つの20世紀を想像して洋服をつくろうと思う。
アナザートゥエンティースセンチュリー
50年代初頭、イリノイ州の片田舎でとうもろこし農家を営むウォルター家。
農薬を使わない製法にこだわることで家計をどんどんひっぱくしていました。
それは一人娘のLisaが幼い頃から縫物の仕事にでなければいけないほどでした。
そんな彼女が18歳になる頃、家計を助けるため離れの小屋でシャツ作りを始めます。
父の意志を受け継ぐかのような丁寧で真摯な仕事ぶりは、沢山の支持を集めていきます。
昔ながらの製法を守りつつ、73年には小さな工場をシカゴに設立します。
しかし、90年代に入ると安い量産品が市場を大きく変え、一気に廃業に追い込まれます。
くしくも、農産業が遺伝子組み換えの時代へと突入していくタイミングでもありました。
Walter's社シャツのトレードマークでもある三角のベンチレーションは、
Lisaが「safe corn」の意志を継ぐ意味でデザインされたと言われています。
架空のストーリーから世に送り出される作品は実用的な面と、デザイン面とが上手く
調和し、現代においても新たな作品として登場しています。
昨年から新たな定番としてリリースされた新作のWalter's Corn-Venti
ゆとりのあるサイズシルエットにほんの少し長くした着丈でクラシックな印象を与えます。
洗ざらしのリネン100%のブラックカラーは意外にも今までリリースされた事が
なくとても新鮮に映えます。
1枚でしっかりとアクセントになるオススメの一枚です。
フロントのフラップポケットは2つのボタンが付き、後ろのヨークについた
ハンガーループや菊穴ディテール、3本針ステッチによるワークウェアを
彷彿とさせるデザインでanother 20th centuryらしい1枚でコーディネートの
アクセントになる作品に仕上がっています。
- 下記はデザイナー談です -
洋服というものは合わせる物によって大きくそのイメージを変えます。
わたしのブランドではアメリカを意識したモノも多いですが、
着てみるとそのテイストが出過ぎないようにデザイン、提案をしています。
例えば、ザ・アメリカ的存在のシャンブレーワークシャツをどんなデザインに
落とし込み、どんなパンツに合わせてもらうのか?
単にデニムやチノなどのアメリカンテイストのパンツを外せば良いというものでも
ありません、かといって綺麗めな素材を合わせれば良いというものでもない。
そう、そこはイメージしてもらうこと。
ブランドにはイメージさせる世界観やコンセプトがなくてはなりません。
逆を言えば、シャンブレーにデニムというド直球な取り合せをいかに
成立させられるのかということなのです。
わたしはコレクションなどとは謳いませんし、あくまでも単品での提案をしています。
ただ、それでも自分自身の作る世界感には統一性があり、
線としては常に繋がっていると自負しています。
狭い中でのデザインの足し算引き算はとても難しく、どの時代のどのディテールを加え、
何を外していくのか、そんな一つ一つを毎回意識しています。
another20thcenturyのワークシャツには3本針の環縫仕上げや
*カラカンと呼ばれる仕様があります。ガシガシ使うワークウェアを
作っているわけではないし、現在の縫製技術を持ってすれば丈夫さを
損なうこともないのであまり必要がないとも言えます。
ただ、素材やデザインによってはこのワーク感が生きてくるのです。
清潔感のあるリネンやタイプライターも、洗いによって生地や糸の縮みによる
パッカリングを生みます。このカジュアルデザインと素材のギャップが
洗い晒しで羽織ることへの説得力にも繋がっている訳です。
waltersの特徴でもあるポケットや襟のダブルステッチの幅は、
一般的になものに比べてかなり細く仕上げています。これも洗った後のシワ感に
繊細さを出すために一番こだわっているディテール。
その他にももちろんこだわりはありますが、どの仕様にも心がけているのは
基本主張しすぎないこと。全てはさりげなく、着ると少しずつわかってくる程度。
ワークシャツだってシルエット一つ、ディテール一つ、素材一つで着こなしの
可能性は無限に広がっていくのです。
「これにこれを合わせてはいけない」なんて雑誌でも見かけますが、
そんなことは決してありません。「スニーカーで足元を外して…」という
レベルのような単純なことではないのです。
アイテムでくくってしまうことは幅を狭くするだけでしかありません。
やっぱり正解はそのモノにしかなく、そのとき、そこにしかないのです。
カラカン
シャツの脇下裾から出ているヒゲのようなものは何?そうおっしゃる方も多いので、
簡単に説明すると、袖や肩周りに見られるトリプルステッチ(3本針)は環縫いという
特殊なでミシンで縫製されています。裏側がチェーンステッチの
始末となるミッドセンチュリーによく見られた仕様です。
当時のミシンの性能には返し縫い補強の技術がなく、チェーンの余り糸を残した
いわゆるほつれを防ぐ始末になります。
175㎝ サイズ3着用
オンラインショップはこちらから
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